プロ野球の試合を見ていると、不意に監督がベンチから出てきて、
「リクエスト」を要求することがあります。
リクエスト制度という名前は知っていても詳しいルールとかまではよくわからない…そんな人に向けてリクエスト制度についてまとめて紹介します。
リクエスト制度とは?
リクエスト制度とは、判定に異議がある際に監督が映像による検証を要求できる制度のことを言います。
たとえば、1塁ベースをバッターランナーが踏んだと同時にボールがファーストのミットに収まった場合にアウトと宣告されたのが納得いかない場合
などといった場合に、1試合につき2回までリクエストの要求が可能です。
ただしリクエストを要求して、判定が覆った場合(アウトの判定だったのがセーフの判定になったなど)は、回数がカウントされず、そのあとも残り2回までリクエストの要求ができます。
リクエスト制度の細かいルール
リクエストにはリクエスト対象外のプレーのほかに、
- 監督しかリクエストを要求できない
- 検証結果への異議は禁止(抗議した場合退場)
- 映像の検証時間は5分(確証が得られなかった場合は判定通りで再開)
などといったルールもあります。
リクエストの始まりは本塁打限定
そもそもリクエスト制度が始まったのはMLBが先です。
MLBでは2008年よりポール際のきわどい打球が本塁打かファウルかを判定するため限定に取り入れられました。
同じように日本(NPB)でも2010年シーズンから正式に本塁打の打球に関してのみリプレー検証が取り入れられるようになりました。
リクエストの楽しみ方
リクエストによるリプレイ検証中、球場ではビジョンに審判が見ている映像と同じ映像が流れます。
同じようにリプレイを見て、わーっと盛り上がるのも楽しいポイントですが、もう1つリプレイ検証中に流れるBGMにも注目をしてみてください。
中には何も流していない球場もありますが、
- 札幌ドーム…古畑任三郎のテーマ
- 楽天生命パーク宮城…Deep Purple「Smoke on the Water」
- ZOZOマリンスタジアム…名探偵コナンのテーマ
- メットライフドーム…カウボーイビバップ「Tank!」
- 明治神宮球場…ガリレオのテーマ
- 名古屋ドーム…踊る大捜査線
- 京セラドーム…ミッションインポッシブル
- ヤフオクドーム…ピンクパンサー/名探偵コナン/ガリレオなど
など球場により色々と待ち時間を楽しめるように工夫しているみたいなので、
ぜひ球場に行った際も、テレビで見ている際もチェックしてみてください。
リクエスト制度まとめ
リクエスト制度は、
- 監督のみ1試合に2回まで要求できる
- 審判の判定に異議がある場合に申し出ると映像によるリプレイ検証がおこなわれる
- 全てのプレーに適用されるわけではない
- 検証後の異議は禁止
という制度です。