はじめて野球を見に行く際に覚えておいたほうがいいルールについて、わたしは”特にない“と考えてます。
なぜなら野球を見ていれば基本的なルールは理解できるし、わからないことがあったとしても調べたり、周りの人に聞いたりすれば解決できます。
むしろ文章で読むよりも実際に見て覚えたほうがわかりやすいと考えています。
しかしそうは言っても、はじめて野球観戦に行く場合は、
「ルールもわからないし不安」
「最低限のルールを覚えていって楽しみたい」
などと思っている方も多いはず。
そこで本記事では最低限の野球のルールについて解説していきます。
目次
野球は9人でやるスポーツ

サッカーは11人、バスケは5人と実際にプレーする人数がきまっていますが、野球の場合は9人もしくは10人(DH制の場合)でプレーをすることとなります。
選手たちを大きく分けると、以下の3種類に分けられます。
- ピッチャー(投手)
- キャッチャー(捕手)
- 野手(内野手、外野手)
さらに、ポジションを詳しく見ていくと以下の通りになります。
- ピッチャー(投手)
- キャッチャー(捕手)
- ファースト(一塁手)
- セカンド(二塁手)
- サード(三塁手)
- ショート(遊撃手)
- レフト(左翼手)
- センター(中堅手)
- ライト(右翼手)
の9ポジションもしくはDH(指名打者)を含めた10ポジションです。
攻撃時に投手に変わって打席に立つ選手のことを言います。
またプレーは9人もしくは10人ですが、ベンチ入りメンバーは最大25人までで、交代人数に制限はありません。(1度出場してベンチに下がった選手の再出場は不可)
画像にある1〜9の数字は守備番号といって、守備位置を数字で表すことがあります。
スコアボードなどにも守備番号で表示されるので、覚えておいて損はありません!
また余談ですが、高校野球ではレギュラー選手は守備番号にあった背番号をつけています。
ひとチームの人数は?

実際にプレーをする人数は9人もしくは10人、またベンチ入りできるメンバーは25人までと紹介しましたが、プロ野球選手は1つのチームに何人いるのでしょうか?
実はチームへの人数については制限がありません。
ただしプロ野球のチームには「支配下登録」された選手と、「育成契約」された選手がいます。
- 支配下登録……球団が契約し、連盟会長の承認を得て公示された選手のこと。一軍公式戦に出場できる。
- 育成契約……育成を目的として球団と契約をした選手のこと。一軍公式戦には出場できない。
この2種類の契約を結んだ選手を合わせた人数がひとつの球団の人数となります。
支配下登録選手は現在70人と上限が決められていますが、育成契約の選手には人数制限がされていないため、球団に所属している選手の人数は、球団によって異なります
一軍と二軍について
プロ野球は一軍と二軍に分かれており、通常一軍公式戦に出場するために登録される29人を一軍、それ以外の選手は二軍となります。
二軍で行われる試合には育成選手も含め、一軍の選手も出場ができますが、一軍の試合には一軍選手登録をしている29人しか出場できません。
一軍と二軍の選手はいつでも入れ替えが可能ですが、二軍に落ちた選手を一軍へ再登録するには、二軍に落ちた日から10日経過したあとでないとできません。
外国人選手について
各球団助っ人として外国人選手を起用しています。
外国人選手であっても、基本的には同じ条件ですが、一軍登録ができるのは4人までです。
また投手または野手として同時に登録できるのは3人までと決められているので、以下のパターンでしか登録ができません。
- 投手2人と野手2人
- 投手3人と野手1人
- 投手1人と野手3人
(投手4人または野手4人はできません。)
しかし外国人選手であっても日本国内でFA権を取得した選手は翌シーズンより日本人として扱われるようになります。
試合の流れ

プロ野球の試合は2つのチームが攻撃と守備を交互に繰り返して得点を取り合うスポーツです。
先攻を表、後攻を裏と表現し、通常ホームチームが後攻となります。
通常9回制ですが、9回の攻守で決着がつかない場合延長となり12回まで繰り返されます。
2021年は特別ルールとして、延長なし9回打ち切りとなります。

攻守の交代は、アウトを3つとる=3人をアウトにすると行われます。
※アウトになるプレイについては、後ほど「ストライクゾーンとボールカウントについて」で詳しく解説します。
フィールドの見方と名前

野球場にはマウンド(ピッチャーの立ち位置)を中心として、4つのベースが置かれています。
ピッチャーと向かい合うベースを、ホームベース(本塁)といい、本塁から見て反時計回りに以下の通りとなります。
- ファーストベース(一塁)
- セカンドベース(二塁)
- サードベース(三塁)
ちなみにバッターが打ったら走るのも反時計回りで、一塁→二塁→三塁→本塁という順に進んでいきます。
ヒットとは

本塁ベースから一塁側と三塁側に白線が伸びていますが、
その左右の白線から内側をフェアゾーン、外側をファウルゾーンと言います。
通常打ったボール(打球)がフェアゾーンに落ちて、相手選手がボールを拾って返球するまでにベースにたどり着ければ(=出塁する)ヒットとなります。
バッターが打って、自分の打球でアウトにならずに一塁まで行ければシングルヒットとなり、二塁までいければツーベースヒット、三塁までいければスリーベースヒット、
スタンドインできればホームラン(本塁打)となり、これらをすべて含めてヒットです。
ホームランはランナーの数によって、以下のように呼び方が変わります。
- ランナーなし…ソロホームラン
- ランナー1人…ツーランホームラン
- ランナー2人…スリーランホームラン
- ランナー3人…満塁ホームラン(グランドスラム)
ちなみにスタンドインできなくても本塁まで一周して得点できた場合は、ランニングホームランといいます。
ストライクゾーンとボールカウントについて

ピッチャーが投げたボールは、バッターがスイング(バットを振る)をする・しないに関わらず、
投げた場所(ボールがホームベース上を通過した位置)によってストライクかボールのどちらかを判定されます。
ストライクゾーンは通常以下のエリアのことです。
- 縦…打者の肩上部とズボン上部の中間地点から膝頭の上まで
- 横…ホームベース上
上記のエリアでそれ以外(ストライクゾーンにボールが全くかすらない投球)はボールとなります。

- スリーストライク(三振)でアウト
- フォアボール(四球)で出塁
- スリーアウトでチェンジ
バッターをアウトにするには
バッターは、ストライクを3つとられるとアウトになります。
ストライクは、以下のいずれかをするとストライクのカウントが増えていきます。
- バットを振る(空振り・ハーフスイング)
- ファウルを打つ
- ストライクゾーンにきたボールを見逃す
上記のいずれかで、合計3回ストライクをとられる(=三振する)とアウトになります。
ただし、ツーストライクの状態でファウルを打った場合はアウトにはなりません。(送りバントの時を除く)

(※送りバントの場合は3回失敗(ファウル、ストライクどちらも)するとアウトとなります。)
ですので、スリーストライク目は必ず以下のいずれかになります。
- バットを空振りする(空振り三振)
- ストライクゾーンにきたボールを見逃す(見逃し三振)
ボールを打った場合は、以下のいずれかになると、アウトとなります。
- ボールが地面につく前に相手選手に捕球される
- バッターランナーがベースに辿り着く前にボールを持った相手選手にタッチされるかベースを踏まれる
①のボールが地面につく前に相手選手に捕球されるパターンには、
- 打ち上がったボールを捕球される…フライ
- ほぼ一直線飛んだボールを捕球される…ライナー
と2種類あり、どちらかわからないような場合はハーフライナーと呼ばれることもあります。


②の場合は、ゴロと呼ばれる地面をバウンドしながら、もしくは転がりながら進んでいく打球のことです。
ゴロの打球でバッターランナーをアウトにするには、以下のいずれかのというパターンがあります。
- ゴロを捕球した選手がそのままバッターランナーにタッチする
- ゴロを捕球した選手がバッターランナーより先にベースを踏む
- ゴロを捕球した選手からボールを受け取った選手がそのままバッターランナーにタッチする
- ゴロを捕球した選手にからボールを受け取った選手がバッターランナーより先にベース上の選手が捕球してベースを踏む

ランナーをアウトにするには
ランナーをアウトにするには、主に以下のいずれかの方法があります。
- 塁を離れているときにボールを持った状態でタッチする
- 次の塁にたどり着く前にボールを送球する
①は牽制時や、次の塁を踏む前にボールを持った野手にタッチされるとアウトになります。(タッチアウト)
②は一、例えば塁に居たランナーが、打者がボールにバットを当てたのを見て二塁に走るも、間に合わずに先に二塁にボールが送球された場合はアウトになります。

まとめ
プロ野球の基本ルールを紹介してきました。
また随時追加したほうがいいことがあれば、追加していきます。
イラストも用意してできる限りわかりやすく書いたつもりですが、
「読んだけどここがわかりにくかった」
「こういう場合のルールは?」
などわからないことがあれば、コメントやお問い合わせフォーム、Twitterなどでご連絡ください!
個別にお答えもしますし、記事にも追加していきます。
プロ野球観戦はルールが難しそうと思いがちですが、敷居の高いものではないので、ぜひルールを覚えながらプロ野球観戦を楽しんでください。

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