プロ野球ドラフト会議とは?|仕組みやルールなどをわかりやすく解説
毎年10月中旬頃になると行われるのが「プロ野球ドラフト会議」です。
なんとなく名前は聞いたことあるけれど、どういった仕組みかはよくしらないという人も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんなプロ球ドラフト会議について仕組みやルールをわかりやすく紹介します。
- ドラフト会議は新人選手を獲得するために合同で行われる
- 日本人or日本の中学・高校・大学のいずれかに在籍経験を持ち、NPB球団への在籍経験がないことが条件
- 高校3年生・大学4年生の野球部に所属している場合は「プロ志願届」の提出が必要
- 1巡目は入札抽選で選択を行う
- 2巡目以降はウェーバー方式と逆ウェーバー方式を繰り返す
- 12球団合計で120名もしくは全球団が選択終了すると終わり
- テレビやネット配信で視聴可能
参考2023年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD丨NPB
プロ野球ドラフト会議とは
プロ野球ドラフト会議の正式名称は「新人選手選択会議」です。
NPBが主催しているもので、名前の通り新人選手を獲得するために行われます。
プロ野球ドラフト会議で選択できる選手は以下の条件を満たしている必要があります。
- 過去に日本プロ野球の球団に入団したことがない
- 日本国籍を持っている、もしくは日本の中学校、高校、大学とこれに準ずる学校や団体のいずれかに在学した経験をもつ
- 日本の学校に在学中の場合には、ドラフト会議の翌年3月卒業見込み、大学の場合は4年間在学している
簡単に言うと過去にプロ野球の球団に入団をしたことが無い選手で、日本人もしくは日本の学校に所属をしていた選手が対象となります。
一般的にドラフト会議というと高校生や大学生をイメージしますが、既に卒業していて、社会人野球チームや独立リーグに所属をしている選手も①②の条件を満たしていれば対象となります。
また、上記の条件を満たしていても、以下に当てはまる場合は指名ができません。
- 当該ドラフト開催年度の4月1日以降に退学した選手
- 所属する連盟にプロ志望届を提出していない
- 社会人野球のチームに入部した選手で中卒や高卒での入部の場合は入部後3年、それ以外の場合は2年を経過していない者
- 前年のドラフト会議で指名し、その後入団に至らなかった選手※例外あり
特に、現在高校や大学で野球部に所属している選手は「プロ志願届け」を提出しなければいけません。
プロ志願届は、全国高等学校野球選手権大会閉幕後に受付を開始し、プロ野球ドラフト会議開催日の2週間前までに提出する必要があり、提出されなかった選手に関してはドラフト会議で指名ができません。
ただし、これは野球部に所属している選手のみを対象とするもので、野球部に所属をしていない選手や、社会人・独立リーグの選手は提出する必要はありません。
参考「2023年 プロ志願届提出者一覧丨日本高等学校野球連盟
プロ野球ドラフト会議の指名方法
プロ野球ドラフト会議の流れは以下の通りです。
- 1巡目選手を入札抽選
- 2巡目以降は「ウェーバー方式」「逆ウェーバー方式」
- 全球団が指名選択後育成選手選択
それぞれの流れについて詳しく紹介します。
1順目選手を入札抽選
1巡目選手、いわゆるドラフト1位の選手は「入札抽選」で選択を行います。
これは12球団全球団で、獲得したい選手を同時に選択します。
もし他の球団と獲得したい選手が被った場合は抽選を行い、被らなかった場合は単独指名となり交渉権を獲得できます。
そして、抽選の結果交渉権を獲得できなかった球団は、新たにもう1人を指名します。(いわゆる外れ1位)
ここでも他の球団と指名が被った場合は抽選を行い、各球団が1人ずつ交渉権を獲得できるまで繰り返します。
2巡目以降は「ウェーバー方式」「逆ウェーバー方式」
2巡目以降は抽選は行わず、ウェーバー方式で選手選択を行います。
ウェーバー方式とは、リーグ戦の順位を元に下位のチームから順番に指名ができる方式です。
順位はドラフト会議が行われる前日の順位にて順番に行います。
3巡目は逆ウェーバー方式と言って、今度は1位のチームから順番に選択をし、4巡目はまた下位のチームから…という風に、ウェーバー方式と逆ウェーバー方式を繰り返していきます。
セ・パの順番は毎年交互になっていて、2022年はパ・リーグからだったので、2023年はセ・リーグからになるよ!
育成選手選択
ウェーバー方式を使って各球団が順番に指名をしていきますが、もう指名する選手がいなくなった場合は、球団ごとに選択終了をしていきます。
全球団が指名選択を行ったときに、指名された選手が合計120名を下回った場合育成選手選択を行います。
ここでは、支配下登録選手ではなく、育成選手として契約をする目的で選手を指名していきます。
必要ない場合は参加をしないこともできますし、参加をしても1人も指名をしないで選択終了も可能です。
ドラフト会議で指名できる選手の数は?
プロ野球ドラフト会議は、12球団合計で120名という規定はあるものの、1球団につき何人までという規定はありません。(一応原則として1球団10人×12球団の120名となっています)
また、もし12球団で120名を指名した場合は、支配下登録選手としては指名できないものの育成選手としては指名が可能です。
育成選手は制限なし!
さらに120名の中には独立リーグに所属している選手は含まれないため、120名が指名されることはまずありません。
ドラフト会議は見れる?
ドラフト会議は通常であれば現地で見ることができたのですが、2020年から観覧募集がなくなっています。2023年も分かり次第追記いたします。
しかし、テレビやネット配信がリアルタイムで行われるため、ドラフト会議の様子を視聴できます。
視聴方法 | 時間 | 放送内容 |
TBS | 16:40〜 | 1巡目のみ |
スカイA | 16:30〜 | ドラフト開始前〜育成枠指名終了まで |
U-NEXT(Paravi) | 16:35~ | 1巡目指名〜育成枠指名終了まで |
Sports Bull | 16:45~ | 1巡目指名〜育成枠指名終了まで |
それぞれの視聴方法について、おすすめ順に詳しく紹介します。
テレビだけでなく、ラジオ(ニッポン放送)でも放送されるよ!
おすすめ①SportsBull【無料】
プロ野球ドラフト会議を無料で余すことなく視聴したいならSports Bullがおすすめです。
専用のアプリがあるため、予めアプリをインストールしておくと便利です。
スポーツブル(スポブル)
株式会社運動通信社無料posted withアプリーチ
おすすめ②地上波放送TBS系列【無料】
プロ野球ドラフト会議は毎年TBS系列で地上波でも放送が行われます。
ただし、放送されるのは1巡目・2巡目指名のみの放送となるため注意が必要です。
例年では1巡目まででしたが、2023年は2巡目も放送されることになりました!
とりあえずドラフト1位・2位だけ見れたらいいという人は地上波放送をチェックしましょう。
おすすめ③U-NEXT(旧:Paravi)
U-NEXTでは、1巡目〜育成選手選択終了まで、解説付きで視聴が可能です。
既に加入者しているならスカイAも
スカイAでは、16:30とドラフト会議が始まる前から放送を始め、育成選手選択が完了するまで全部放送をしてくれます。
スカイAはスカパー!やJ:COMを契約していると視聴ができます。
普段は阪神タイガースの試合中継を行っているチャンネルなので、プロ野球を視聴する人におすすめのチャンネルですが、今から加入するのはおすすめしません。
ドラフト会議で新しい選手をチェックしよう
- ドラフト会議は新人選手を獲得するために合同で行われる
- 日本人or日本の中学・高校・大学のいずれかに在籍経験を持ち、NPB球団への在籍経験がないことが条件
- 高校3年生・大学4年生の野球部に所属している場合は「プロ志願届」の提出が必要
- 1巡目は入札抽選で選択を行う
- 2巡目以降はウェーバー方式と逆ウェーバー方式を繰り返す
- 12球団合計で120名もしくは全球団が選択終了すると終わり
- テレビやネット配信で視聴可能
本記事ではプロ野球ドラフト会議についてまとめて紹介しました。
新しい選手を入団させるためのものだというのはなんとなくわかっていた人も多いかと思いますが、具体的な仕組みやルールについても覚えておくことでよりドラフト会議を楽しめます。
今年はどんな選手が各球団に入団するのか、チェックしながらドラフト会議を楽しみましょう!