プロ野球の「マジックナンバー」とは?|点灯条件や減り方、計算方法などまとめて紹介
ペナントレースが終盤に近づいてくると耳にすることがある「マジックナンバー」(通称:マジック)ですが、どういったものかよく知らない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、プロ野球のマジックナンバーについて、どのようなものなのかはもちろん、点灯条件や減り方、計算方法などもまとめて詳しく紹介します。
- マジックナンバーは優勝までのカウントダウン
- 他の全チームの自力優勝が消滅するとマジックナンバーが点灯
- マジックナンバー点灯後は自分のチームが勝てば1つ減る
- マジックナンバー対象チームが負けると1つ減る
- マジックナンバーが0になったら優勝
マジックナンバーとは
マジックナンバーとは、他のチームの勝敗に関わらず、自分のチームがあと何勝すれば優勝が決定するかを表す数値です。
例えばマジックナンバーが10だった場合、残りの試合で10勝すればそのチームの優勝が決まります。
スポーツニュースなどの順位表では「M10」のように表記されるよ!
もっと簡単にいうと、マジックナンバーはそのチームが優勝するまでのカウントダウンとも言えます。
マジックナンバーの点灯条件
マジックナンバーは、他の全チームの自力優勝が消滅すると点灯します。
自力優勝とは?
自力優勝とは、他のチームの勝敗に関わらず残り試合を勝ち進めば優勝できる状態のことを言います。
逆に、残りの試合を全試合勝ったとしても他のチームの勝敗によっては優勝できない状態になると「自力優勝消滅」となります。
少しややこしいので、具体的な例を見て確認していきましょう。
チーム名 | 勝利数 | 敗戦数 | 勝率 | 残り試合数 |
---|---|---|---|---|
Aチーム | 49 | 40 | .551 | 39 |
Bチーム | 46 | 45 | .505 | 35 |
上記のような2つのチームがあると仮定して、計算をしていきます。
Bチームが残りの35試合を全勝した場合、81勝45敗となり、勝率は.642となります。
しかし、Aチームも全勝した場合は、88勝40敗、勝率.687となるためBチームは全勝しただけでは優勝ができません。
Bチームは自分のチームが勝利しただけでは優勝ができない状態になっているため、自力優勝が消滅している状態となります。
ただし、極端ですがAチームが残り試合を全敗、Bチームが全勝などということになればBチームが勝率を上回り優勝となるため、自力優勝が消滅しても必ずしも優勝ができないわけではありません。
結構厳しいけどねw
実際に過去にも自力優勝を消滅してから優勝したチームもあり、代表的なのは2008年の巨人です。(当時7月にマジックを点灯させていた阪神と最大13ゲーム差がありながら優勝)
マジックナンバーは1位のチーム以外に点灯する場合もある
マジックナンバーは通常1位のチームに点灯するものだと思いがちですが、実は2位以下のチームにに点灯する場合もあります。
具体的には1位と2位の勝率の差が少ない状態で、残りの試合数が1位のチームより2位のチームの方が多い場合などに起こりえます。
チーム名 | 勝利数 | 敗戦数 | 勝率 | 残り試合数 |
---|---|---|---|---|
Aチーム | 77 | 58 | .570 | 3 |
Bチーム | 76 | 58 | .567 | 8 |
上記のように勝率に差が少ない状態で残り試合がBチームの方が多い場合、Aチームは残り3勝を全勝したとしても、Bチームの勝敗によってはBチームがAチームの勝率を上回る可能性があります。
この場合、BチームではなくAチームが自力優勝が消滅している状態なので、Bチームにマジックナンバーが点灯します。
マジックナンバーが減る条件
マジックナンバーは優勝までのカウントダウンのため、1つずつ減ると思いがちですが、実際には減らない場合もあれば、一気に2つや3つ減る場合もあります。
なお、マジックナンバーは減ることはあっても性質上増えることはありません。
どういう条件でマジックナンバーが減っていくのかは覚えておきましょう。
マジックナンバーの減り方
マジックの減り方として、大まかに以下のつの条件は覚えておきましょう。
- マジックナンバー点灯チームが勝つと1つ減る
- マジックナンバー対象チームが負けると1つ減る
- 直接対決でマジックナンバー点灯チームが勝つと2つ減る
マジック点灯しているチームは自分のチームが負けても対象チームも負けたら1減るってことも覚えておこう!
マジックナンバーの対象チームとは?
マジックナンバーには、対象チームが必要で対象チームの勝敗によってマジックナンバーの減り方も変わります。
対象チームとは、他の5球団の中で残り試合を全勝すると仮定した場合に1番勝率が高くなる球団が対象チームとなります。
通常は2位のチームが対象チームになることが多いのですが、残りの試合数などによっては3位以下のチームになる可能性が高いです。
【参考】マジックナンバーの計算方法
計算式自体は覚える必要はありませんが、マジックナンバーを算出するには、以下の計算式で算出できます。
(対象チームの勝利数+対象チームの残り試合数)-マジックナンバー点灯チームの勝利数+1
マジックナンバーを理解して優勝チームを見届けよう
本記事ではプロ野球のマジックナンバーについてまとめて紹介しました。
計算方法などはややこしいので、わざわざ覚える必要はありませんが、以下のことだけ覚えておきましょう!
- マジックナンバーは優勝までのカウントダウン
- 他の全チームの自力優勝が消滅するとマジックナンバーが点灯
- マジックナンバー点灯後は自分のチームが勝てば1つ減る
- マジックナンバー対象チームが負けると1つ減る
- マジックナンバーが0になったら優勝
マジックナンバーについて理解をして、プロ野球の優勝チームを見届けましょう。